不動

あの時に死んでおけば良かったと、思うような人生にならないように。

あの時に死ななくて良かったと、心底思えるような人生であるように。

今はまだ凍り付いていてもいいから、情熱を取り戻さねば。

温め続けた卵がいつか孵るように、時が来れば新しい何かが生まれるだろう。

・・・。

今日も誰かが喋ってんな・・・善人面して流暢に語りだす正義論は、御尤も。

御尤も過ぎて腹が立つのは、私に後ろめたさが在るからか。

ブレない強固な柱を、一本構えなくちゃならない。

誰が何を言おうが、誰が何をしようが、一切動じないような。

頑とした不動の柱を、私の中に築き上げていく。