無価値な、無我地

好きなものが明確であるというのは、非常に好都合だ。

必ず人生を楽しめる。

私は某友人を見て、いつも思う。

何によって満たされるか・・・それは別に、人でなくてもいい。

人の感情や気持ちなんてのは、すぐに移ろうからな。

寧ろ、人でない方がいいのかも知れない。

世間や周りの人間共がとやかく言おうが、当人が幸せならそれでいい。

「一般的には・・・」などと言う、数を味方に付けたような理論で差別するな。

正直、羨ましい。

私は未だに何をすればいいのか、まるで解らない。

趣味の1つさえ無い。

全てのことは結局、死ぬまでの暇潰しに他ならず――――

楽しめる何かが無ければ、空虚な人生がより一層空虚になる。

アトラクションの前で指を咥えているだけで終わるような人生は、真っ平御免だ。