人生の中で、その時だけちょうどいいサイズというものがある。
それは当然、服のサイズや靴のサイズっていうこともあるんだけど。
成長するにつれて、年を重ねるにつれて、作品の好みも変わって来るんだなと。
昔は嫌いだったものが好きになることもあれば、昔は好きだったものが嫌いになることもある。ほとんど変化が見られない場合もあるかも知れないが。
人それぞれの段階において、ピッタリ嵌まるものが違う。
服のサイズと同じことで、SがダメでXLがいいということには成らない。
小さいのに無理して着ようとすることはないのだし、大きいのに無理して着ようとすることもない。
ちょうどいいのだから、それでいい。
優劣は付けられず、上も下もない。
「その程度の作品で歓んでいるようじゃ、まだまだ。〜を読みなさい。〜を聴きなさい。〜を観なさい」などと、偉そうに言っていい訳がないんだね。
自分にとって得意な分野に関しては、条件反射的にポロッと口にしてしまうこともあるかも知れないが・・・私であれば、文学とか。
造詣の深い自分がいいと思っているから絶対に正しいということは、まず有り得ない話なのだし、それがどこぞの世界的な権威であっても同じこと。
何度でも思い出せ、この世界に自分と全く同じ感性の人間は存在しない。
自分の趣味がどうであっても、他人に口を出しちゃアウト。
説教されるいわれはないし、矯正されるいわれもない。
自分にとって間違いなく、ちょうどいいサイズなのだとしたら。
誰が何と言おうが、自分の趣味に胸を張れ。