文章の話9

小説を読んでいて思うのは、文章を書くのが上手い人というのは平仮名の使い方が非常に上手い。上手いけれども、それも平仮名にする?と感じることは多々あり、好みが分かれる部分でもある。

私は文章を書いているとどうしても漢字が多くなってしまうので、最近は平仮名の使い方が課題だなと思っている。などと言っているそばから「平仮名」が漢字な訳だけども、これにはちゃんと訳があって、漢字だけが連続して続くのは読みにくいけれど、平仮名が連続してもそれはそれで読みにくい。

なので、漢字と平仮名はバランスが大事だし、「バランス」のように適度にカタカナで横文字を挟んだりすると、なお読みやすい。

日本語は英語のように限られた文字数のアルファベットだけで文章を構成する訳ではなく、漢字、ひらがな、カタカナと表記を使い分けることが出来る。これは日本語独特の強みと表現の幅だと思うので、もっともっと可能性を追求していきたいし、それにはまず平仮名の織り交ぜ方を考える必要があるなと課題を設けたところである。

単に読みやすさというリーダビリティ的な観点から見れば今のままで充分ともいえるが、やはり十全ではないし、もっと高みを目指したい。

高みとは言っても私はプロではないし、好き勝手なことしか言わない批評家の話に聞く耳を持つ気はさらさらないので、あくまで私個人が納得のいく文章を目指すというだけの話であり、今日の記事もまたどこにも辿り着かない私の独り言である。