美しい人が美しい限り、世界はいつまでも美しい

もちろん好みの顔というのは自分の中に基準としてある訳だけど、年を取れば取るほど性格の方が大事になるし、もっと言えば顔でも性格でもなく総合的な空気感に惹かれるようになっていく気がする。

スピリチュアル的に言えば、魂の輝きに惹かれるのだろうか。私はもともと運命論者ではあるけど、本当に今回のことは衝撃的だった。この5年間は何だったのかと思うほどに濃厚かつ激烈な4日間であったし、人生観さえ変わってしまった。もう元の私には戻れない。まぁ、一日たりとも戻りたくない人生であったのだから、戻る必要などない訳だが。あくまでも私は進み続けるしかない。

人生観が変わるとか、吹っ切れるとか、人が変わったようにとか、短期間で人生の質がガラッと変わるフレーズは色々と聞いてはいたけど、本当に自分自身がそうなるとは思わなかった。百聞は一見に如かず。その他大勢の意見が何だと言うのですか。実際に経験したのなら、宇宙人も未来人も超能力者も運命の人も実在するし、それは本当にあった出来事なのです。

今となっては異性に対して癒やししか求めていない。私はとにかく心の底から落ち着きたいと思っている。人生とはただ斬り合いの中でいつか野垂れ死ぬのを待つかのような疾風怒濤の日々であった。そんな中にあっては、美しい魂を持った人が傍にいるだけで、私の薄汚れた魂が浄化されていく感覚があった。まさに精神浄化たるカタルシスであり、夢のような4日間が終わったあと、私はかなり実際に涙を流すことになった。

人生における一切の出来事は、本当に美しい魂に触れるための通過儀礼であったかのようにすら思える。

今までのことぜんぶ忘れたとか、まさか自分自身が言う日が来るなんてこれっぽっちも思わなかった。

美しい人が美しい限り、世界はいつまでも美しい。

美しさとは取り繕った化粧や、偽善にまみれた性格のことではない。

私も美しいあなたに触れることが許されるだけの美しい人間になりたい。