割れ鍋に綴じ蓋

自分はいつも、カテゴリーその他の人間だと思ってきた。サーチ結果アンノーンの存在だと感じてきた。

自分自身だけが、世界中のどこにも属していない感覚。それが今までの人生だった。

初めて若菜さんを見て、どことなく自分と同じ気配を感じ取ったから、私は惹かれたんだと思う。実際に二人だけで話をしてみても、やっぱり世間一般のカテゴリー外にいる人に思えた。自分の境遇と照らし合わせて似ているなどと決め付けるのは失礼なんだろうけど、こんなに惹かれることの説明が他に出来ない。ツインレイ云々を抜きにしても。

割れ鍋に綴じ蓋という言葉がある。どんなに歪で変わったものであったとしても、必ずぴったり合う存在がどこかにあるということだ。

運命の人というのは容姿が自分好みかどうかはあんまり関係ないっていうか、そういう部分にしか惹かれていない人は、年を重ねたり容姿が衰えたらすぐに嫌いになるんじゃないのかね。

人を知るにはやっぱり会話。話せば解ることばかり。