やさしさ

人の気遣いってのは、なかなか気が付かないものですね。その時は何を言うてんねん、またいつもの意味不明なマコ語録かよって思ったけど、そうじゃなかった。時間が経って、何日か経って、その気遣いに気が付くこともある。あのふと見つめ合った時の「間」がなぜ生じたのか、なぜあんな不自然な言葉選びになってしまったのか、そもそも異動になったにも関わらずなぜ俺にわざわざあのタイミングで話しかけてくれたのか。その意味がやっと理解できた。人の優しさを思い出す冬の始まり。ありがとう、君は本当にいい子だね。そりゃまぁ確かにだいぶ変わってはいるけど、変人の極みはよっぽど俺の方だ。今まで生きてきて、俺に「普通」という評価を与えた人間はただの一人もいない。酷評されるか、俺にドハマリするか、どっちかしかない。極端に嫌われるか、極端に好かれるか、常にその二択。どちらの割合が大きいかは今さら説明するまでもないやね。