明暗

明るい←イブ、マコ、若菜さん、月さん、リト→暗い

結局こいつら全員暗いような気もするけど、何だかんだみんなユーモアのセンスがあったり人を笑わせようという気はあんのね。自分と似てることは似てる。暗いようで明るい、明るいようで暗い。周囲からはよー解らん奴と思われてるみたいな。俺自身が理解不能の筆頭株ですが。俺という人間を正確に理解できる奴ってこの世にたった一人でも本当に存在するんですか?ねぇ、とっても不安なんですけど。

こうして見ると、あのマコでさえ明るい子の二番手なのが笑うなぁ。若菜さんの方が根は明るい気もするけど、こいつら愛想笑いすらほとんどしないからな。常に真顔。面白いフレーズも真顔で言うタイプ。Jポップの歌詞にありがちな「上手く笑えない」系の人たち。マコは仕事で凄い無理して笑ってんだなって時があって「お、おう・・・」って察したわ。若菜さんは仕事でさえ無理してまで笑うんだろうか。あの人は職人気質で器用だし、愛想が求められる仕事ではないのだが、女は愛嬌の世の中なので必要以上に苦労はしてそう。月さんは愛想笑いっていうか照れ笑いしてるタイプ?乙女のはにかみ?可愛いくて頭もいい理系なのに自己肯定感が低すぎる。リトは自己開示をしない。感情表現をしない。何を考えてるのか解らない。それでいて面白いフレーズを急にぶっ込んでくる。一番めんどくさい奴だったな。ほんとこの中じゃイブが一番普通の女の子だ。気が強くて扱いにくいじゃじゃ馬だけどいい子だとは思う。イブだけが唯一、マジョリティ側の人間かな。こいつもちょっとは浮いてると思うけど、俺みたいに浮き世離れまではしてない。ほんのちょこっとだけ変わっている女の子ってレベル。

若菜さんが凄すぎて最近スピリチュアルな感じになってたけど、マコが普通すぎてまた一般的な恋愛に戻りましたね。しかしあのマコの瞳の深さは普通じゃないような気もするけど。まぁ、この世が作り物なら、人生で起きるすべてが普通じゃないんですけどね。

今すぐ一番会いたいのは若菜さん、一緒にいて楽なのはマコ、話題やデート先に困らないのはイブ、無難なのは月さん、大博打はリト。

この先、もっと凄い出会いがあるんだろうか。

それ以前に俺は、一体何をして生きていけばいいのだろう。

まだ6年しか使ってない電波ソーラーのGショックが急にウンともスンとも言わんくなったのでヨドバシで見てもらったけど、白衣を着たメガネの電池交換スタッフが絵に描いたようなコテコテのリケジョで笑ったわ。別に全く好みではないけど、何でこのタイミングで急に時計が止まったのだろうとは考えたな。そういうことがきっかけで人生が大きく動いても不思議ではない。時計は止まれど人生は動くなんてことも、なきにしもあらず。人は歯車、社会の歯車、意味がないように見えても何かを人知れず動かしているのかも知れないのです。それは神のみぞ知る。

時計はしばらく太陽にあてたりして様子見かな。これ気に入ってんのに電池交換は一ヶ月かかるとか言ってるわ交換費が高いわで違うのを買うかも考えてる。そういう一つ一つの選択が延いては人生を決めてしまうのだから考えものだ。

運命は俺をどこへ運んでいくつもりなのか。いつも上手くやろうとして、実際に上手くいった試しなどない。常に俺だけが貧乏くじを引く羽目になってきた。

ああ、無情よ。

こんな夜に、俺は誰に会えばいいのかも解らない。