イブのいないクリスマスイブ

ただ淋しさを埋めるためなら誰だってよかった。そういう時期は俺にもあった。月さんやリト、その他mixi関連の女たち、もはや若い女であれば細かいことは問わないレベルだった。しかしこのイブという女だけは非常に特殊な女で、俺が運命論者になり始めたのはこいつが原因ともいえる。こんなに大嫌いでそれでいてこんなに大好きな女は他にいなかった。今もいない。運命の人という甘美な響きから最も遠い、けれどもやはりこの女は運命の人だった。もう二度と会うことはないかも知れない。会わない方がいいとも思ってる。俺の人生に普通なことなどただの一つもなかった。俺の人生はこのまま終わるべきなんだ。ありがとう。さようなら。まだ死ぬ決意は固まっていないが、年が明けたらすでに無いも同然の人間関係を更に削ろうと思ってる。もう本当の本当に俺にとって大事な人だけが残ればいい。それが一人なのか、二人なのか、解らないけど、多ければいいってもんでもないのは今さら過ぎる話。俺が一体、何度コミュニティを真剣に作り、血反吐を吐く思いで必死に維持しようとしたにも関わらず、我慢して我慢して我慢して我慢し続けたにも関わらず、四方八方から文句と愚痴と喧嘩の応酬で何度も何度も崩壊した。その度に俺の心は大きく削られ、そして損なわれ、もう二度と人間が信じられなくなるほどに疲弊し、苦悩し、心身共に限界の最果てまで追い詰められていった。

ごめんよ俺の愛しい人。笑わせてあげるより泣かせることの方が遥かに多かった。最後に一度だけ抱きしめたかった。それでもう俺の人生に悔いはない。もうそれで全部が終わってもいい。