やっぱり、自分が何のために産まれてきて、何のために生きていくのかが知りたい。
別にそんな、大それた使命とかじゃなくていい訳ですよ。そもそもそんな壮大な物語を私個人が担っている訳がないんだし。大きなものに含まれる可能性はあるが。あくまで小さな歯車の一つとして。
自分が産まれたのは偶然ではない。今まで出会ってきた人たちは偶然ではない。これから出会っていく人たちも偶然ではない。
私に求められている役割とは何か?
私はこの先、明確に終わりに向かっていきたい。役割を果たし、幕を引きたい。
今まで、散々酷い目に遭ってきたもんな。もうすでに充分とも思っているが、まだ本当の意味での本編は始まっていない気がする。導入だけで30年もかけた人生だ。もしかしたら本編の方が遥かに短いかもな。でもそれでもいい。何度も何度でも言うが、今まで散々酷い目に遭ってきたからな。
一世一代の大恋愛でさえ、それが本編に含まれない横道の余興に過ぎないなら、別にそこは端折ってもいい。早く本筋に入りたい。もう残りの人生は、大事な部分だけやりましょう。私はそう思ってる。
気持ちだけではどうにもならない。
いつでも私は、今が常に限度一杯。
これ以上さらに頑張れと言うなら、もう死ぬしかない。
終わりに向かっていく明日を私は笑って迎えられるから、もう本編が始まってくれ。
私たちの将来がどうなるにせよ、覚悟を決めるしかない。
噛み締める奥歯が砕けても、人生の千秋楽まで辿り着いてみせる。