忘れ得ぬ人

過去に一度しか会っていないような人でも、何故かずっと忘れられない人ってのはいるもので。

実はもうすでに縁の深い人たちと先に出会っている可能性もあるんだよね。いや、そうなのかどうなのかは解らないけどさ。10代の時にほんの一時あったような人なのにね。名前さえ知らないのに、どうしてだか記憶に残り続ける人がいる。あの子がまさにその人だったら笑うけど。確かに雰囲気は似てる。そんな風に忘れられない人ってのが、人生の色々なタイミングで何人かいる。

どうしてだか何でだか、すっと意識の中に入ってきて、いつまでも消えない記憶の中の住人たち。いつの間にか住み着いて、忘れ得ぬ人になっていく。

縁があるのなら、いつかまた出会うだろう。

縁がないのなら、いつまでも出会うことはないだろう。

魂の本命は私には解りませんよ。魂というのは私であって私ではないからね。自分の心とは別に魂というものを認識できるのだとしたら、この世の人々は一人残らず有神論者だ。

魂というものが解らないから人間は神を素直に信じることが出来ず、人々は迷える子羊として生きるしかない。

忘れ得ぬ人よ、私はもう迷いたくない。