両手を広げ十字架を作る、別に意味はない

Bank Band with SalyuのMESSAGE -メッセージ-って曲、また凄いのが出てきたな。

作詞が櫻井だけじゃなく、いしわたり淳治。作曲には小林だけじゃなく蔦谷好位置も参加しているらしい。なんちゅー凄いメンバーで作ってんだこれwちなみにベースは亀田誠治

曲の配信が始まるタイミングから1分程度のPVを公開するってのは最近よくあるけど、この曲って歌詞つきの動画を「フル」でユーチューブに公開してるんだよね。みんな動画で済まして楽曲をちゃんと買わない時代なのに、フルで出すなんてどれだけ思い切ったことか。でもさ、思い出すじゃない。あの時と一緒だ、タガタメの時と。売り上げで金儲け云々より、とにかくまず一刻も早く聴いて欲しいってことなんだろうな。曲だけじゃなく歌詞もちゃんと読んで欲しいからリリックビデオとしてアップしたんだろうし。文字通り、僕らに対するメッセージ。

タガタメの時もそうだし、今も昔そうなんだけど、相変わらず世の中ってのは訳の解らん事件ばっかで、それでいて凶悪な人間に脅かされるのみならず自然の猛威が襲いかかってくる。昨日まで善良に思えていた人が、昨日まで穏やかな自然であったものが、ある日急に牙を剥き裏の顔を見せる。今日は安全でも、明日も同じように安全な保証はない。自分や家族や大切な人たちが、いつ何時どんな目に遭うか解らない。心が安らぐ時はなく、苦しみや不安に押し潰されそうになる毎日だ。

MESSAGE -メッセージ-

何気なく見逃してしまう、メッセージ。

「誰」が「私」に「何」を伝えようとしているのだろう?

「私」は「誰」に「何」を伝えようとしているのだろう?

「何」は「何」に「何」を伝えようとしているのだろう?

どんな風にも解釈できる、あらゆる出来事。

多くの人とめぐり会い、様々な言動が色んな感情を伴う形で私の心に残された。

私の発した言葉の数々は、どのようにして人の心に伝わったのだろうか。

意味だと思えば意味にもなるし、価値だと思えば価値になる。どんなに苦しいことも。どんなに悲しいことも。でも意味ってなんだろう?でも価値ってなんだろう?考えれば考えるほど、何が正しくて何が間違いなのか解らなくなる。

望みが絶たれた絶海の孤島で生きているような日々。

“夕陽に影が伸びて、1日の終わりをかたちどる。両手を広げ十字架を作る、別に意味はない”って歌詞が凄い好き。特にこの「別に意味はない」って部分。

自分がメッセージだと思う何かも、本当は別に意味はないかも知れない。それらしく思える空虚な形象に過ぎないのかも知れない。でもやりたいからやる、言いたいから言う、歌いたいから歌う、書きたいから書く。そうやって好き勝手に表現したものを他者が受け取る時、それがメッセージになることがある。意図したことであっても何の気なしの言動であっても、伝わる時はとことん伝わる。今の自分の人生とシンクロして、涙があふれて止まらないようなメッセージになることだってある。たまたますれ違った人たちの会話や、たまたま目についた看板や、たまたま目にしたテレビが映すそういう何気ないことが、どこかで誰かの心を救うかも知れない。必然とか偶然とか神とか運命とか何も考えなくても、自分という存在に別に意味はないと絶望してても、あなたが生きているというそれだけで、人の心に大切な何かを伝え続けているのかも知れない。

生きてさえいればいい。どんなに奇麗事に聞こえても、今はとにかくそれを言いたい。