箱庭の裏庭

2017年の9月にツインレイというフレーズを知るのとほぼ同時に見つけたツインレイブログが、年末からチェックしていない間に物凄い急展開を迎えていた。

別れ。3年も仕事場を二人だけで共有しながらも、結局のところ付き合うこともなく相手の方が仕事場兼自宅を引っ越すことに伴い離ればなれになってしまったそうな。深夜に読んでて直前に最新記事がアップされているのを見た時、何とも言えない気持ちになった。ああ、リアルタイム。ああ、これがつい最近実際に起きた出来事なんだって。

ほんと不思議な二人。数あるツインブログの中でも、あのブログだけは異彩を放っていた。厳密に言うと大言壮語を吐きまくりな金儲けツインブログが大半を占め、その残りが相手に対する執着の虜となり我を失っているブログしかない中、あのブログだけがあまりにも「普通」だった。普通すぎて逆に際立っていた。僕はあのブログを読むのが好きだった。まるで私小説を読んでいるかのような不思議な文章。事実は小説よりも奇なりと言うが、その不思議さ故に作り話のようにあまりにも出来すぎていた。そして報われない最後。誰よりも通じ合っているのに繋がり合えない不思議さ。誰よりも解り合っているのに共に生きれない不思議さ。ついに連絡先を教えることもなく、相手は去ってしまった。いつかまたご縁があれば再会できる。何の確約もない、それだけを願って。

でもさぁ、君たち3年も一緒に過ごせたんだからいいじゃない。こっちなんて3日ですよ、正味なところ3時間ですよ。あんたらに僕の苦しみが解るかい。解らないよね。解るわけがないよね。

ただ最初から素直になれば良かったんだよ君らは。最初からずっと本当の気持ちを言葉にして伝え続けてれば良かったんだよ。この気持ちに相当する言葉など存在しないとかそういうカッコツケはえーねん。青臭くても泥臭くても何度でも何度でも言葉にして伝えろや。何だよあれ、新海誠かよ。すれ違って別れて終わりってなんやねんマジで。

岡目八目。裏庭からは箱庭のことがよく解ります。僕のことも裏庭からどうぞ笑ってください。