思えば遠くにきたもんだ

いや、生活圏は一切変わってないねんけどね、生まれてからずっと。

ただとにかく人生は色んなことがありすぎて、思い出せば思い出すほど遠くまできた感じがする。それは精神的な困憊のことであり、肉体の疲労度でもある。

思えば遠くにきたもんだ。この先どこまで遠くにいくんだろう。ふと、不安になる。日常的というよりは、形而上的な不安で、不定形で不安定なぼんやりとした不安。ある日、それに飲み込まれて消えてなくなるんじゃないかと思う時がある。

行けども行けども暗がりで、頼れるのはいつだって自分一人だけ。