自分の声

声といえば、俺って結構声がいいんですよ。

何人かから言われて「ふーん」って思っていたけど。

基本的に自分は自分の声って嫌いなもんでしょ。

録音したものを聞くと、もう最悪じゃん。

俺はこんな声を人様に聞かせていたのか、もう嫌だ……って思うじゃん。

でも人に褒められるとそんなもんかなぁと思ったりもして。

そういや昔はカラオケも上手かった。

でもねぇ、今は謎の病気で喉がぶっ壊れて歌えなくなった。

医者もよく解らないって。

喉が常に軽く痛い。

喋るのに支障はないが。

昔よりは喋るのが下手になった。

それは服薬のせいもある。

得意なものを奪われるというのは解せないものである。

俺は、声という得意なことを失ったのだ。

初めからないのなら受け入れるしかなかっただろう。

後天的に失うのは納得できない。

それでもまだ声の表現力はギリギリいけるかな。

女子高生のモノマネができるくらいには。

俺の声は少し高いから、やわらかい女性のような声が出せる。

絵本の読み聞かせにも向いているでしょう。

女性へのささやきも高評価なんではないか(たぶん)

マックスだった時に比べて80%くらいの声のレベルかな。

全然いけるっちゃいける。

80点は決して低い点ではない。

喉は痛いは、足は痛いは、体中問題しかない。

これからは死にたいを消えたいに言い換えるか。

自殺も消えるにする。

言論の自由うんぬんもあるけど、そもそも俺自身がその言葉を見たくない。

とにかく今後は違う言葉で表現します。

自分の声が。

自慢の声だったんだけどなぁ。