本を読むリハビリをしようと思って。
はじめての文学、村上春樹を取り出してきた。
これは例え話ではなく、本当にそういうタイトルなのだ。
若い読者向けの文学入門書。
村上春樹が自分の作品の中からセレクトした短編集。
まずは、こういうやさしいものから読もうと思ったのだ。
薬草まじないはどこかに旅だってしまった。
人生とはそういうものなのだ。
本も大量に処分したが、まだ少しは残してある。
読みたくなったらまた買えばいい。
本は昔から好きだった。
理由はよく解らない。
国語のテストで困ったことはない。
文章読解の問題を解くのは好きだった。
小学生の頃からずっと小説を書いていた。
だが、小説の才能は全くなかった。
文章を書くのが得意なら小説も書けるだろうと安易に言うが、それは違う。
物語やキャラクターをデザインする才能は、文章を書く才能とは関係ない。
マンガ家は絵とストーリーを両方やっているが、本来はべつの才能である。
天が二物を与えたのがマンガ家。
そんな訳で、俺に物語をつくる才能はゼロであった。
でも、何か書きたかった。
そこで出会ったのがブログである。
18歳の俺に電流が走る。
これだ……!
あれから16年経っても俺は痺れている。
こんなに好き勝手に書いていいんですか?って毎日思ってる。
ありがたい。
昔は、カラマーゾフの兄弟も、罪と罰も、百年の孤独もがんばって読んだけど、はじめての文学からやり直しですね。
百年の孤独を乗り切るには、物語が必要なのだ。