月の淋しさ

新しいものをインプットせずに、何かをアウトプットするのは無理なんだよ。

今、インプットが朝ドラと今日のダーリンしかない。

あとは村上春樹の短編集をちまちま読んでいるだけ。

困った時の俵万智も読むがめんどくさい。

ゲームもマリオカート8を買おうかなぁ……で止まっている。

薬草まじないは無事に見つかったが、村上春樹の短編集の方が先だろう。

家から一歩も外に出る気はない。

マンガも小説もネットで買う。

本屋にさえ行かなくなった。

文章はインプットしないと何も書けない。

俺が25記事書いた時は、強烈な躁状態+狂気的な不安感という通常の精神状態では考えられない状態の中で書いていた。

つまり今はかなり落ち着いているともいえる。

物を書くというのは一種の興奮状態なのだ。

俺は朝ドラを見終わった時に興奮している。

だからすぐに書ける。

書いたら終わりだ。

すぐに興奮は冷める。

特に書くことはなくなる。

この生活の中で新しいインプットを求めるというのは……。

絵を描くのも、楽器を演奏するのも、練習ができる。

もっと上手くなりたいから練習する。

文章は練習できない。

常に本番なのだ。

特にブログは人に見せることを前提に書くから。

書くことがないのに書くことはできない。

この記事はカラの引き出しでぶん殴るという行為である。

いかに自分は書くことがないか。

何も新しいことをインプットしていないか。

そういう話である。

中身はなんにもない。

どうです?

カラでしょう?って言っているだけ。

悲しいですよ。

切ないですよ。

淋しいですよ。

俺ってなんなのって思うでしょう。

苔村巌がいなくても、世界は成立する。

暇潰しにはなってるよっていう方がいるのであれば、すみません。

基本的には不必要。

親が死んでも10年は生きられる。

その10年ってなんか意味あるの?

今は親と暮らしている。

親の話し相手にもなるし、アドバイスもする。

力仕事なんかは俺がやる。

俺が病気だから何もやっていない訳ではない。

親が死んだらどうなる。

本当に一人になる。

生き続ける意味ある?

金が尽きたらどうする?

消えるしかないのか。

俺はどうすればいい。

誰も助けてくれない。

孤独。

孤独。

孤独。

男が一匹消えたところで、世界は何も困らない。

お前の代わりはいくらでもいる。

だから安心して消えることができる。

俺の文章は唯一無二。

だが、それで金を稼げる訳ではない。

長く苦しい旅路。

前にも後ろにも地獄しかない。

溜息すらでない。

わたしは月の淋しさを想った。

あなたも一人なのですか。

太陽のようにはなれなかったのですか。

あなたの背中が傷だらけなのは知っています。

それでも今日とて月は浮かぶのでしょう。

あなたのささやかな光が、わたしの心を癒やす。

あなたがいて、よかった。