理屈はあとからついてくる

へー、ジョゼってこういう話だったんだ。

就寝前の服薬をすると記憶が曖昧になる。

何を見ても。

何を書いても。

記憶が飛び飛び。

ジョゼって髪ぼさぼさ、癖毛?なのに。

凄くおしゃれだな。

話は凄くふつうですね。

これって、おもしろいのかなぁ。

全部想定の範囲内の展開。

坂道をすべってきて吹っ飛んだジョゼを受け止める、そのまま知り合いになる、最初は仲が悪い、だんだん仲がよくなる、主人公が自分のせいで大けがをする、夢を諦めそうになる、ライバルが押しかけてきてキレられる、自分で絵本をつくって励ます、主人公はリハビリをがんばる、退院の日に来てくれない、みんなで捜す、最初と同じことが起きてまた受け止める、告白、キス、主人公は夢を叶える。

あらすじ全部書いちゃった。

感想文の一番ダメな奴。

だって全部が想定の範囲内なんだもん。

話の主題である、虎とか魚とか特別な話もあるけど。

ジョゼが絵を描くのが好きだから、主人公のために絵本をつくるのも解る。

大事な待ち合わせの時に来てくれないのもよくある奴。

家がもぬけの殻とか。

さよならを告げずにどこかへ行ってしまうとか。

ライバルのキレ方もお手本通りだしなぁ。

私は彼のことを何個も何個も知ってる、100でも200でも言えるって奴も。

目新しいところが何もないのだが。

ジョゼが足が不自由なこと以外。

物別れしたあと雨が降ってきて横断歩道の途中で進まなくなってしまい、それを助けようとして主人公が事故に遭うのもなぁ。

車椅子のせいで何か大きな問題が起きるのは想定の範囲内だよね。

俺、ケチしかつけてないけど好きなんですよ、二度見たし。

好きじゃないと思ったら5分も見ずに切る。

何が好きかと訊かれても、ジョゼが可愛いくらいしか思いつかないけど。

話のメインである、ヒロインが車椅子っていうのがなんかよかったのかな。

何がいいのかよく解らないけど。

よく解らないけど謎の魅力があった。

こういう作品はね、何度も見るんですよ。

ああこれは何度も見れる奴だっていうのが解る。

健常者には解らんってセリフがあるけど。

俺もいつも思ってる。

全く俺の病気は理解されてない。

なんだったら病気だとも思われてない。

車椅子とか解りやすい奴じゃないからね。

もう二度と恋愛できないかも知れないのに、なぜ俺はラブストーリーを見るのだろう。

世の中、ラブストーリー、ラブコメばかりだからです。

人は人を好きになる。

理屈はあとからついてくる。