詩とは許し

ジョゼを見ていると、障害も個性なのかなと思う瞬間がある。

俺の障害も少なからず俺の文体に影響を与えている。

病気になる前とあとでは文章が全く違う。

ゴキゲンよろしくやっていた頃とは精神状態が全然違うからな。

それは対人関係にしてもそう。

俺のコミュ力が上がったのは、むしろ病気になったから。

正確には病気になるほど辛い目に遭ったから。

病気は俺の個性でもある。

文章は単純に年を取ったから変わったのもあるけどね。

でもやっぱり病気を抜きには語れない。

辛かった、今もなお辛い、だから詩が生まれる。

俺はいろいろなことを詩に託している。

昔は詩なんて書かなかった。

いつからか詩を書き出した。

詩を書いているという自覚もなかった。

そういえばこれって詩だなぁと、いつ思ったのかも憶えてない。

病気が詩を生む。

辛いから、苦しいから、悲しいから、切ないから、淋しいから。

だから詩が生まれる。

俺の精神世界から詩が飛び出してくる。

そして何かが許される。

詩とは許しなのだ。