ひまわり

人生をふり返ると。

あれも間違い。

これも間違い。

じゃあ、最初から生まれてこない方がよかったよね。

いつも、そう思う。

だから消えたいというより、最初から生まれてこなかったことにしてほしい。

違う年月日に違う人間として生まれていれば、全く違う人生になっただろうけど。

俺は自分の人生について砂粒ほども納得していない。

なぜ、こんなに辛い?

それは精神的なことだけじゃない、肉体的なこともふくめてだ。

何もかもが辛い。

意味が解らない。

いっそ……といつも思う。

今日死んだ誰よりも価値がない。

教えてくれ。

誰も教えてくれない。

俺の生きる意味を。

俺が生き続ける意味を。

俺だけ教えてくれない。

俺より辛い人生の人なんて山ほどいるだろう。

でもな、俺だって一生完治しないと言われている病気になったんだ。

障害者手帳2級。

それを解ってくれ。

その事実だけでいいから。

もう限界なんだ。

いつ消えても。

もう終わりでしょう。

月が落ちてきて滅ぶでしょう。

もういいんだって。

俺のために泣かないでください。

誰も泣かないか。

好かれなかった。

愛されなかった。

俺はべつに最初からいなくてもよかった。

俺に与えられた唯一のことは、ブログを書き続けることだけ。

書き続ける意味も解らない。

これだけ書いて一円も稼げない。

なんか意味あるの?

誰かの心に届いてる?

俺は求められてる?

一人でいい。

一人でいいから。

誰かが俺の手を握ってくれれば。

それで、全部全部、成立する。

淋しさに震える夜は、精神の地下二階で膝を抱える。

鍵はあけてある。

誰も来ないけど。

誰一人ノックしない。

あなたを待っている。

ずっと待っている。

いつか何もかもが許される。

そんな夢をみる。

精神の地下二階で一人、目覚める。

何も変わっていない。

何一つ変わっていない。

わたしの孤独を誰も知らない。

誰も知らないから訪ねて来ない。

わたしは、ここにいる。

昨日も、今日も、明後日も。

星も月も見えない。

真っ暗闇。

闇と対峙したことはあるかい?

深淵が俺を飲み込もうとしている。

もう、いっそ飲み込まれてもいいんじゃないかと思い始めている。

深淵は俺の心臓を食らい尽くそうとする。

楽になりたい。

心臓、あげてもいいよ。

楽にしてくれるなら。

深淵は大きく口を開ける。

深淵の前で立ち尽くす。

誰も引き止めてはくれない。

最初から最後まで孤独。

わたしの手を引いてください。

明るい場所まで連れていってください。

快晴の下のひまわりを見せてください。

ひまわりが笑う。

わたしも笑う。

こんな日がいつまでも続けばいいと、ただそれだけを願った。