感傷な感情

俺はべつに感傷に浸りたいわけじゃないねん。

俺だってたのしく生きたいねん。

おもしろおかしく生きたいねん。

でも俺の人生がそうさせてはくれんのだ。

苦しみが津波になって押し寄せてくるのだ。

もううんざりだな。

生きるのはうんざりだ。死ぬのもめんどうだ。

感傷な感情。そんなもんイラン。

俺だってなぁ。どこ行って~♪なに食べて~♪とってもたのしかった~♪とかそういうブログを書きたいねん。

くだらん人生と管を巻く。

ぐだぐだと管を巻く。

くどくどと管を巻く。

そんな人生だった気がする。

日食の夜なら

「わかってないよ全部」なんて言われた日には、本能的に死にたくなるな。

交わした言葉のそのすべて、何の意味もなかったのかい。

交差し合った人生の一部始終、何の意味もなかったのかい。

こっちだってわかりたいんだよ。

できれば全部わかってやりたいんだよ。

でも無理なんだよ。無理なもんは無理。人には限界ってもんがある。

みてはいけないものをみたら、人の目は潰れるんだ。

深淵に片手を突っ込んだらもう戻れない。

俺だって全部わかってほしい。

かといって、深淵をのぞきみる覚悟はあるか?

人の心をほんとうに理解するというのは、深淵そのものをみつめるに等しい。

深い深い、闇の淵に立てるか。不快不快、闇の底で耐えるか。

夜の闇が君をみつめる。

月のない夜。