僕の知らない曲。あるいは、彼の曲なのか。心の奥底に響くような、物悲しさを感じさせる。人生という道程に点在する水溜りを、一つ一つ踏んで歩くような曲。その後も彼は、何曲もギターを弾いた。何かを確かめるかのように、丹念に弾き鳴らした。
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