春が二階から落ちてきた

伊坂幸太郎の『重力ピエロ』を読了。

いやー、久々に天才あらわるだぞコレは。続きが気になって寝るに寝れず読んでしまうのは、いつ以来だろう。

エンタメとはこういうものだっ!て感じだな。読み手を飽きさせずに、グイグイと物語に引き込ませる文章の運び方には目を見張る。

ただ、往年の作品からの引用が多く、それが取りも直さずネタバレに直結してるのが勘弁だなぁ。

まだ読んでないのに限って・・・特に、地獄変は早く読んでおくべきだった・・・orz・・・嗚呼、世界平和の為に核兵器とネタバレを根絶させよう。

あー何か、久々に泣ける話だった。必然、偶然、神、運命、そんなことを改めて考えさせられたな。

DNAが二重の螺旋構造になっている訳が、何となく解けた気がする。

しかし、何で直木賞がとれないのか不思議で仕方ない。選考委員の目は節穴かコラ。節穴にビー玉がつまってんのかコラ。

賞といえば、村上春樹太宰治芥川賞はとれてないんだよな。まぁ、彼等の場合は文字通り記録よりも記憶に残る作家だと思うけれど。

デカイ賞をとったって、その後振るわずに消える作家も多いしな。たかだか数人のお眼鏡に適わないからって、その作家の力量が低い訳では決して無い。

エンタメ路線は何人か逸材がいるが、純文学は早く救世主があらわれないと凋落の一途だぞ(汗