世界中の誰も、僕のためにそんなに深く眠ってくれない

やばい、あの人が来る。時間が無い。いつも何かに追われてる人生だな。ちなみに動物占いでは小鹿。

村上春樹の『レキシントンの幽霊』を読了。七編の短編集。

相変わらず独特な世界観を魅せてくれる。解る人には解るけど、解らない人には永久に解せない世界だな。絵画で言うと、ピカソキュビスムみたいな感じ?

一ファンの私から見ても、何でこんなに大多数の支持を得ているのかちょっと不思議な気がする。本当にいいものは理屈を凌駕するのか。

個人的には、あんまし一度上梓したものに手を加えないで欲しいなぁ。話自体のニュアンスもだいぶ違ってくるんだよね。

めくらやなぎの話に関して言えば、削られ過ぎてうすっぺらくなっちゃってる。レキシントンの話みたくオチが重要な話に比べて、全体としての説得力で読ませるタイプの話は、短いと軽薄な印象を受けちゃうんだよなー。

私も一度書き終えた小説にガンガン手を入れる性質なんで、気持ちは汲みますがね>自分のは一向に構わないという勝手ぶりw

私は、シングルがアルバムに入った時にアレンジされてるのも嫌いなタイプ。一つで良いと思うのよ一つで。もっと言うと、スピンオフもあんま好きじゃない。

ネタバレの対極として、完成されたものに何らかの変化が加わってるのが生理的に無理なのかもね。いやはや、難儀なオヒト。我ながら(汗

レキシントンの幽霊・・・私は、死んだ者より生きている者の方が辛いものだと解釈した。私達は限られた場所で右往左往。幽霊は好き勝手に何処へでも闊歩闊歩。

あ〜今、ひじょーに誰かと小説について熱く語らいたい気分。