詩でも書きましょうか〜その7

暗落死

深い闇に包まれて このまま明日が来なければいいのに
光が二度と降り注ぐことなく 世界が終わってしまえばと
巨大な雲が大雨を降らして 永久に止まなければいいのに
太陽を二度と見ることなく 水の底へ沈んでしまえばと

しかし奇跡などは起こる訳が無く

終わりなき明日をいつまでも迎え続ける
命はいつまでも尽きること無いと誰もが思ってる
望んでいる人にだけ今日の次が来ればいいでしょ
明日が希望の光だなんて皆が信じてる訳じゃない

この世界が胡蝶の夢であっても 現状は何一つ変わらない
いつか覚める夢も 見ている間は真実と同じ
この世界が5分前に作られたとしても 不都合は生じない
記憶という曖昧の集積を抱えて 人は生きてる

真理の先に待っているのは虚無

産声をあげた悲劇から続いていく茶番
生まれてこなければ良かったと多くが思ってる
弾丸に撃ち抜かれ目の前で人が死んだ
流れだす血は生前の思い出のよう・・・

幸福の奪い合いを死ぬまで続ける
不幸の擦り付け合いを死ぬまで続ける
悪魔は嘲笑を浮かべて地上を見下ろす
神は生きる命と死ぬ命を好き勝手に選ぶ