詩でも書きましょうか〜その12

心が海のようであったなら

この道が何処まで続いているかを考えてみたら 見えた景色は自分の背中
最果てにある場所は遠い異国の地なんかじゃなかった そこは自分の真後ろにあるんだ

散らかった部屋で 見つけた何か 見失った何か 
スタートラインとゴールラインは 終わりの無い輪になって この部屋に浮かんでる

心が海のようであったなら その罪を許すことができたんだろうか?
もしそんな大きな心を持っていたとしても 僕には扱えそうに無い
こんな小さな心でさえ持て余している 今の僕なんかでは

アルバムを開くと どの写真も笑っている僕 くだらない話で笑い転げたあの頃
いつからか増えなくなった写真 時計の針は幸福だった時間を指したまま進むことを止めた

溜息に理由なんて無い 普通というものが 遥か彼方に行ってしまってからは
別に今更 何を哀しむというのだろう 救いを求めて伸ばした手は ただ空を掴み

心が空のようであったとしても 時に大粒の雨を降らし雷鳴が轟く
窓を開くことをためらうのは きっと空に見つめられるのを怖れているから
晴れ渡った空が美しいのは 哀しい涙を流し尽くしたからだと知っていても

音楽が聴こえる 耳を澄ますと心が音を奏でてる 
その音色に言葉を乗せることができたなら

心に虹が架かる夢を見るのは 七色に彩ることを心が忘れていないから
伝えたい想いは鮮やかに色づいて 心を飛び出していく
あなたまで届くかな この想い