伊坂幸太郎の『死神の精度』を読了。
何でだろう。彼の小説を読むと「人生ってそんなに悪くないのかもしれない、もう少し生きてみよう」って思える。
今回の小説なんかは、もろに生死に関する話な訳だが。
この世界で、たった一つだけ決まっていること。生まれたら、いつかは死ぬ。
まぁ、死ぬこと自体は怖くはない。それに伴う物理的な痛みは嫌だけど。
死に痛みが付随しなければ、この世界の人口はどれくらいなんだろうな・・・。
痛みも喜びも、生きていればこそだ。
彼の小説は、人生のめぐりあわせ、縁の不思議さみたいなのが根底にあるんだよね。
自分が死ぬことより、大好きな人が死んでしまうことの方が悲しい。
出逢わなければ、喜びも悲しみもない。どっちの方がいい?