生まれ落ちた世界

気が付けば、22歳の誕生日が過ぎている。

もうこの世界で、22年も生きているのか。

私はまだ生きていていいんだろうか?私を必要としている人はいるんだろうか?

私が私でなければならない理由がなければ、今この瞬間に消えても差し支えない存在であるということ。

存在理由の無いものが、一秒でも長く生き長らえる必要はない。

生まれ落ちた世界――正解のない現の中で、日々は続いていく。