2009-12-29 軌道を変えたんだ 伊坂幸太郎の『終末のフール』を読了。迫り来るタイムリミット。今日という日は、残された日々の最初の一日。人間が辛うじて社会を保てているのは、世界が恒久的に存続していくという前提に基づく。それが保証されなくなった時、体制は一気に崩れる。私自身は長生きなんぞしたくない人間なんで、まあそうなるわなという感じで読み進める。人との繋がり。縁。そういったものがやはり、今回も描かれている。人は絶対に他の誰かと関わっている。関わり続けていく。地球最後の日でさえも。