白昼夢

大きな力に、押し流されていく。

僕らはそれに抗って、必死にもがく。

耐え切れなかった誰かは、濁流に消えた。

藁をも掴もうとする淡い希望ですら、残らず刈り取って。

水底に引きずり込もうとする力。

僕らは光に向かって、手を伸ばそうとする。

それが例え存在することの無い、幻影なのだとしても。