情は要らない

心を受け入れると、愛という漢字になる。

愛というのは、与えるとか与えないとかいうことではなくて、受け入れる気持ち。

受け入れるとは、無条件に許し認めること。

どのような状態であっても、「それでもいいんだよ」という寛容な姿勢。

それは相手の心でもあり、自分の心でもある。

愛に情が付くと、途端にややこしくなる。

情というものは正に、人間が人間で在るが故の産物。

時に人を狂わせる、危うい代物。

それを承知で遊び呆けたいのなら、それで結構。

傷付け傷付く遊びに飽きたら、もう情は抜いてしまおう。

無償の愛に、条件は付かない。

母が子を抱きしめる時のように。