人間的な生活

人嫌いの感情は、波のように繰り返す。

今回もまた怒涛の如く押し寄せて、物静かに引いていきました。

人の感情というのは、実に奇妙なものでね。

「好き」と「嫌い」が同じ比率で同居できるのです。

混ざり合った名前の付かない気持ちは、言葉で説明するのは難しい。

それでも、人は可愛いものだ。

嫌いな部分でさえ、愛でたくなるものだ。

どんな時でも、人は人を求めずにはいられない。

でもそれこそが、人間的な生活だ。

血の通った温かな心を持っている、余りにも人間的な衝動。