心の風通し

感じているのに感じていないように振る舞うと、それは蓋をしているだけ。

都合の悪いものに蓋をしてもその場凌ぎで、根本的な解決になっていない。

とにかく感じたことは、押し込めずに引っ張り出す。

気にならなくなるまで置いておく。

いずれ埃を被って、在ったことも忘れるまで。

自分の内側に置くというのは内部に溜め続けているに等しく、いずれ爆発する。

だから内側に置かずに外側に置く。外側のキャパシティは青天井。

自分の中に蓋をして閉じ込めなければ、感情は自然な形で外に出ていくもの。

通気を改善して、風通しを良くしておく。

良いことも悪いことも、風に載せて解き放つ。

自分の中に留まり続けるものがなければ、執着が薄れていく。

拘りが減れば、無駄な感情が尾を引くこともない。

許すも許さないも考えることなく、空気の中へ溶けていく。

深呼吸をした時に吸い込む酸素は、過去を忘れ私の中へ還る。