表現者の苦悩

誰が見ても明らかな結果が出るものがいい。

例えば、スポーツ。より多く相手より点を取れば勝ち。

何も知らない初心者が見ても、スコアを見れば一目瞭然。

フィギュアスケートや器械体操みたいのは、審査員の評価で決まるので別だけど。

基本的に結果を数値化できるものは、非常に解りやすい。

では、文章や絵画や音楽はどうか。

はっきり言って、全く数値に置き換えられない。

鑑賞する側の主観によって評価され、客観的な結果というものは存在しない。

より売れたもの金になったものが高評価というのも、なにやら可笑しな話だ。

やはり、客観的な正解は存在しない。

存在しないけれど、希求せざるを得ない。

どこにも辿り着かないのに、果てしなく追い求めるしかない。

表現とは、こうも過酷な作業なのか。

プロの精神力には恐れ入る。