笑いの話6

何事においても、面白がるってのは重要なことだと思う。

よく「いじる」なんて言うけど、これもまた普通であれば何でもないことを取り上げて面白がっている訳で、スルーせずにピックアップすることによって、面白くないことが面白くなるという興味深い現象が発生している。

ただ、下手な奴が雑にいじると最悪な空気になるけどな・・・実に高難度な芸当。

最近では、高杉晋作の辞世である“おもしろき こともなき世を おもしろく”を座右の銘のように思って、常に実践している。

正味な話、世界なんてのは空虚でからっぽなもんなんですわ。

開闢の起源であるビッグバンから、偶発的に色んなことが続いているだけで、そこに本来的な意味など何もない。

人間の命だって、何にもない場所から生まれて、何にもない場所へと還っていくまでの、おとぎ話みたいなもんに過ぎない。

空虚な世界に産み落とされた現実を、どれだけ面白がれるか。

それだけが価値になり、意味になってくれる。