時は人を待たず

月日が経つのは早いもので、ついこの間に年末の総括をした気がする。

もう1年が過ぎたのだと思うと、驚愕すら覚える有様だ。

知らぬ間に始まって、人知れず終わっていく。

どうやら人生とは、そういうものらしい。

今から100年も経てば、自分を覚えている人間など1人もいなくなる。

壮大な物語の1ページであることには違いないが、大多数の人間は読み返されることもなく、進み続ける歴史の中に埋もれていく。

時の証人がページを繰れば、初めから存在しなかったかのように忘れ去られる。

それでも泣いて笑って生き抜いた人生までが、消えてしまう訳じゃない。