反応の総体

結局のところ、自分という存在は反応の総体に過ぎない。

単独であるならば、無色透明で無味乾燥。

あってもなくても、同じ。

別の何かと接触して初めて、反応が生まれる。

つまり、人間は単なる反応機械とも考えられる。

リアクションマシーンに過ぎないとはいえ、それでも何もないよりはマシだろう。

何も描かれていない絵、何も書かれていない本、何も映さないテレビよりはマシ。

何もないよりはマシな程度なものに振り回されるようでは、本末転倒。

あくまでも反応というものは、勝手に湧いてくる。

喜怒哀楽は、程々に体感すれば十分。

何もかも本当は、児戯と変わらないのだから。