表現の話2

上野でやっている、一般公募の美術展を鑑賞してきた。

私は美術の「び」の字も解らんですが、絵は割と好きですね。

単に好きなだけで、知識なんてもんは、これっぽっちも持ち合わせていないけども。

でもね、ド素人にはド素人にしか解らん感動ってもんがある訳です。

「こんなもんは、とっくの昔にやり尽くされている」だの、「ありふれたモチーフで何の面白味もない」だの、「これは、誰々の模倣品に過ぎない」だの、そんなふうに思ったりしないんだから、何も知らないド素人は。

知らないからこそ、ありのまま、感じたままに作品を受け取れる。

しかし、思うのはね・・・芸術ってのは表現作品の頂点みたいな認識が、大多数の人にはあるんだと感じている。それに比べれば、マンガは低俗だと馬鹿にされている。私の偏見も入ってるけどさ。

じゃあなんで、芸術が許されて、マンガが許されないんだ。

有害図書に指定されて発禁になったマンガと、攻めに攻めた絵画はどう違うんだ。

表現という、根底の土台は何も違わないはずなんだ。

でも、表現者なら表現で戦わないといけない。

どんな圧力にも屈せず、自分の腕一本で勝負するんだ。

いつまでも、どこまでも、挑み続けていくんだ。