上野でやっている、一般公募の美術展を鑑賞してきた。
私は美術の「び」の字も解らんですが、絵は割と好きですね。
単に好きなだけで、知識なんてもんは、これっぽっちも持ち合わせていないけども。
でもね、ド素人にはド素人にしか解らん感動ってもんがある訳です。
「こんなもんは、とっくの昔にやり尽くされている」だの、「ありふれたモチーフで何の面白味もない」だの、「これは、誰々の模倣品に過ぎない」だの、そんなふうに思ったりしないんだから、何も知らないド素人は。
知らないからこそ、ありのまま、感じたままに作品を受け取れる。
しかし、思うのはね・・・芸術ってのは表現作品の頂点みたいな認識が、大多数の人にはあるんだと感じている。それに比べれば、マンガは低俗だと馬鹿にされている。私の偏見も入ってるけどさ。
じゃあなんで、芸術が許されて、マンガが許されないんだ。
有害図書に指定されて発禁になったマンガと、攻めに攻めた絵画はどう違うんだ。
表現という、根底の土台は何も違わないはずなんだ。
でも、表現者なら表現で戦わないといけない。
どんな圧力にも屈せず、自分の腕一本で勝負するんだ。
いつまでも、どこまでも、挑み続けていくんだ。