見えないロシアンルーレット

他人の人間性を見る時は、社会的弱者に対して、どう考えているかで判断する。

鬱は甘えとか上から目線で言い出す奴は、論外である。

そういう風に言う奴は、基本的に自分が運が良かったから今まで何とかやって来られたという認識が薄い。というか、全て自分の実力だと思い込んでいる模様。実に迷惑な生き物だ。

まぁ、一々例は出さないですけどね、書こうと思えばいくらでも書けるんだけどさ、突発的な不幸ってもんは。

何の前触れもなくやって来て、今まで極々善良に生きて来た人間を骨の髄まで痛め付ける。骨の髄までしゃぶり尽くす。突発的な不幸とはそういうものだ。

今までは良かった。でも、明日はどうかな?何もなく生きられるかな?

人生ってのはね、見えないロシアンルーレットの繰り返しなのさ。

たまたま今までは、運が良かっただけに過ぎない。

その一発がいつか放たれれば、人生は一瞬にして崩壊する。

そして恐ろしいことに、銃弾は一発ではない。

突発的な不幸は、それこそ何回でもやって来る。

運が悪ければ、何度も何度も、酷い悪夢にうなされることになる。

終わらない悪夢に遭遇する前に、終わらない悪夢から逃れるために、いっそ自らの手で脳天を撃ち抜いちまうのもアリだね。生きているから、苦しい目に遭うんだ。

それならば、いっそのこと・・・。

とはいえ、踏ん切りってのはつかないもんで。

繰り返す悪夢に怯えながら、今日もまた生き長らえる。