アカリノナイイエ

今日で実家の電気が止まるので、急ピッチで進めてきた内部の片付けも一段落だな。

後は電気がなくても日中に作業できる箇所が少々残っているだけ。

何もかも、夏の間までに終わるだろう。

クラナドは、この町は嫌いだ。忘れたい思い出が染みついた場所だから。という書き出しで始まるが、全く自分の人生も同じことだし、ずっとこの家も嫌いだった。

今は隣町のマンション暮らしだが、結局この地域で最後まで過ごすことになりそうだ。

今さら、いったい何を憎めばいい。

明かりのない家と同じように、自分もまた誰からも必要とされない人間なのだ。

人知れず打ち壊され、朽ち果て、後には何も残らない。