旅をしても一人

ちょっと好きかなと思っていた人がいたけど、結婚式の誓いの言葉である「病める時も健やかなる時も」に対して、病める時は一人で何とかしてくれよとか笑ってて凄く白けた。

あのさ、健康な時は誰だって調子いいもんなの。そういう時は人生自体が上向いているし、全体的に余裕がある訳。人にも優しく出来るし、色んなことを円満かつ円滑に進めていける。誰の助けもいらないし、単身でも余裕綽々で生きていける。

問題はさ、病める時の話でしょう。身体的なハンディはもちろんだし、特に支えてあげなきゃいけないのは精神がやられている時。

そういう人生の中で最も苦しい病んでいる時の助けになりたいから、この人と結婚したいと思うんじゃないの?

楽しいことだけは進んで共有したいけど、苦しみを共有することは一切したくないということですか?

人の人生を丸ごと背負うということは、想像を絶する苦悩の連続なんだぞ。よっぽど運がいい人生イージーモードの人でないのであれば。

苦労知らずの人ほど、君を守りたいとか安易に言える気がする。物理的よりも、精神的に守ってあげることの方がよっぽど難しいのにね。心底からの覚悟が必要なんだよ、結婚をするってことは。家庭を築くってことは。

ハンディを抱えている時に一人で何とかしろと突き放すとか、人として異常だわ。赤の他人ならともかく、人生の伴侶を誓った相手に対して何たる仕打ちか。

明日お前が交通事故で半身不随になったり、身内を何人も事件や事故で同時に失い、一夜にして精神崩壊する可能性だってゼロじゃないんだぞ。今まで酷い目に遭わずに済んだのは、たまたま運が良かっただけ。肉体と精神が健やかでいられたのは、たまたま運が良かっただけ。

いや、これはあくまで架空の話であって実際の結婚相手に対して今まさにそうしている訳ではなく、トークの流れで思想が知れてしまったというだけのことですけど。油断して気が弛んでいた時だからこそ、本音が意図せず垣間見えたともいえる。人の本性なんて、まったく嫌なものですね。綺麗な心を持った善良な人ばかりではないのだから。

何だかなぁ。申し訳ないけど、こういう人とは恋人になりたくないし、ましてや結婚なんて絶対にしたくないな。少しは好意を抱いてはいたけど、一気に冷めた。

何か自分は根暗で生き辛いってやたらにアピールしていたけど、ただ我儘なだけの人なんだなって思ったら、かなりどうでも良くなった。

我慢してまで他人に合わせたくないことを、自分はどうせ根暗だから(というか単に性格が悪い)っていう理由を付けて誤魔化しているだけ。ほんま、しょーもない。

繊細な人は暗くなりがちで感じやすく病みやすいけど、根暗アピールしながらメンタルを病んでいる人たちをバカにしているってことは・・・まぁ、お察しですね。

私は元々結婚願望がかなり低い方だけど、最近ますます低くなったな。

いや、子供は大好きだけど、徹底的に惚れ込めるような異性は今までいなかったし、多分この先もいないんだろう。

健やかなる時はなく、病める時も闇に包まれる時も止まぬ嵐が吹き荒れる時も、私はいつでも一人なのです。