何もかも、何もかも

何もかもが遠い出来事のように思える。

何もかもが前世のように遥か昔のことに思える。

遠ざかっていく。全てが。

結局、自分は何者でもない。

結局、何者にもなれなかった。

這いつくばって生きて、この先なんの意味があるというのだ。

何もかもが今の自分を築いてきたが、何もかもが今の自分を崩壊させていく。

些細なことから瓦解していく。

何もかもが去ったあと、残るものとは何。