幸福論

一生幸せになれないのに、幸せについて考える必要があるだろうか。

幸福はいつも、月より遠い場所にある。

月の裏側のように、幸福の姿形さえ見せやしない。

不幸はいつも俺を取り巻く。貧乏神のように。

こんな不幸のどん底に叩き落とされるために生まれてきた訳じゃないのにな。

そうなる運命の子として生まれてきたのか。

生きるのがこんなに辛いなら、生まれてくるべきではなかった。

こんなに苦しいことばかりなら・・・。