2020-06-16 メトロノーム 昨日と同じ日が今日もすぎる。 寸分違わず、同じペースですぎていく。 なんの違いもない。日付がなければ見分けもつかない。 カッチコッチ、カッチコッチ、カッチコッチ。 日々の反復は俺をどこへも連れていかない。 日々の反復は深淵の穴ぐらに俺を閉じ込める。 抜けだせない。 メトロノームが呪われた音色のように、今日も変わらず刻みつづける。 なにひとつ変わることなく。