メトロノーム

昨日と同じ日が今日もすぎる。

寸分違わず、同じペースですぎていく。

なんの違いもない。日付がなければ見分けもつかない。

カッチコッチ、カッチコッチ、カッチコッチ。

日々の反復は俺をどこへも連れていかない。

日々の反復は深淵の穴ぐらに俺を閉じ込める。

抜けだせない。

メトロノームが呪われた音色のように、今日も変わらず刻みつづける。

なにひとつ変わることなく。