理解というものは、つねに誤解の総体に過ぎない

村上春樹の『スプートニクの恋人』を読了。

村上春樹の長編強化月間(笑)による、再読。

なにがすごいって、リーダビリティだよね。なにこの読みやすさ、もはや頭おかしいレベルで読みやすい。物語も悪くないし、すらすら読める。これは人にも安心してお勧めできるレベルかな。まぁ、個人的にはにんじんのくだりはいらないような気もするが・・・あれ必要だったか?俺は警備員やってたときもあるから、すごいイライラした。村上春樹はどうも社会的な悪事や法の逸脱に寛容な気がして、たまにイラッとする。個人の思想を云々かんぬんする気はないが、それはどうしても小説に表れてくるものだ。まぁ、そもそも架空のお話にイライラする方がお門違いなのだ。フィクションになにをいっているのかと。

ひじょうに読みやすい本作なんですが、これで無理ならさらなる長編はあきらめてください。「もっともっと意味不明」ですので。