一人称単数

村上春樹の『一人称単数』を読了。

村上春樹は短編と長編を交互にだすので、今回は短編のターン。どちらかというと冬季五輪のイメージですね。べつに嫌いなわけじゃないけど、そこまでの盛り上がりや期待感はないというか。ああ、またこの時期がきたかって感じ。最初からそこまで期待をしていないので、今回も無難に楽しめた。タイトルのとおり、村上春樹といえば一人称小説みたいなところはある。デビュー作からだしね。三人称小説より圧倒的に多い。なので原点回帰(?)なのかと思ったら、ヤクルト・スワローズ詩集とかぶっ込んできてワロタ。品川猿の告白がいちばん好き。やっぱり村上春樹といえば、この謎で不可思議な世界観ですわ。たまらん。こういうのが読みたくて発売日に初版で買っているんだ。

やっぱり大長編が読みたいね。『1Q84』の前後作が読みたいね。