ここ2年ほどの記憶がない。
もちろん完全にないわけではないが、ほとんど憶えていない。
あまりに沢山のことがあったわけでも、逆になさすぎたわけでもない。
なぜだろう?
記憶が飛び飛びだ。
どう生きてきたのか曖昧だ。
今、俺はほんとうに生きているのか?
実はもう死んでいるんじゃないか?
ふと、そんな思考にとらわれる。
記憶がない。それは怖ろしいことだ。
けれど、この先もこんな感じなのかと思うと気負いもない。
そもそも死を怖れてなどいないからな。むしろ望んでいるし、早く死にたい。
この先、あっというまだろう。
死へと一直線。
振り返るまもなく、地球にさようなら。