淡雪はかく思ひけり

明確なやりたいことがないことよりも、誰にも必要とされていないことの方が遥かに辛い。

いや、こんなに苦しいことがあっていいのか。

誰からも必要とされていないということは、今この瞬間に俺が死んでも誰も困らないということだぞ。こんな切ないことがあるか。こんなバカな話があるか。あってたまるか。許せるか。

刹那に消える淡雪よりも意味がない。

転がる路傍の石よりも価値がない。