ささやかな抵抗

 運命はすべて決まっている。

確かにそうなのかもしれない。

操り人形にすぎないのかもしれない。

それでも試みる。

ささやかな抵抗を試みる。

このままでいいわけがない。

どんなに人間に失望しても、人の中でしか生きられない。

絶望のどん底にいても、俺は小説やマンガや音楽やゲームに助けられている。それらぜんぶ人が作ったものだ。俺は間違いなく人に助けられている。あれだけ失望した人間たちに俺は今まで助けられてきた。今なお助けられている。この先も助けてもらうのは間違いないだろう。

俺も人のために。

誰かのために生きたい。

どんな過酷な運命が待ち受けていても。

俺はいつでも抵抗をしてやるんだ。

上手くいってもいかなくても、運命に抗ってやる。