失って、失って、それがいったい何になった。
苦しんで、苦しんで、それがいったい何になった。
悲しんで、悲しんで、それがいったい何になった。
それがいったい……。
失って、失って、それがいったい何になった。
苦しんで、苦しんで、それがいったい何になった。
悲しんで、悲しんで、それがいったい何になった。
それがいったい……。
鬱とか発達障害についてのユーチューブチャンネルをたまにみるんだけど、だいたい彼氏・彼女がいるわけね。それなのに自分は苦しいんですって、なにが苦しいの?人生でいちばん辛いことは孤独だぞ。パートナーがいるお前らは、ほんとうの苦しみをまだ知らずにいる。一人きりじゃない、孤独ではない。普通の人間と大して変わらん。俺は誰からも認められなかった、それはつまり人間扱いされていないのと同じだ。俺だって普通になりたかった。でも、無理だった。俺を支えてくれる人は、ただの一人も存在しない。それがどれだけ過酷で悲哀に満ちていることであるか。何一つ想像することもできないだろうな。
今日も愛されなかった。
今日も哀しかなかった。
冷静になればなるほど、虚無になればなるほど、自分自身が遠ざかっていく。
過去は他人だし、自己同一性をどこに求めればいいのかわからない。
確固たるアイデンティティなど、とうの昔に消し飛んだ。
自分自身の連続性が揺らいでいる。
過去と現在の自分が、地続きの存在であるとは思えない。
俺のやり方ってどうやるんだ。
俺のなにがどうなら俺なんだ。
俺って誰なんだ。
俺ってなんなんだ。
俺とはいったい……。
人類などいつ滅亡してもなんとも思わない。
それでも生物たちは生きていくだろう。
地球は回り続けるだろう。
邪魔なんだ。
愚かで醜悪な、人間だけが邪魔なんだ。
最初からすべて決まっているんなら、出会う人、起きるすべて、抱く感情それらぜんぶがなるべくしてなったこと。出会うべくして、起きるべくして、抱くべくして、ただそれだけのことなんだ。
それらにいったいどれだけの意味があるとしても、ないとしても。
人知を超えて、人間には理解不能だとしても。
ただ一瞬、すれ違って終わるだけの人にも。
袖振り合うも……。
人の何十倍も苦労しても、人の何百倍も報われない。
三千世界に居場所なし。
どこにも安寧の地はない。
どこにも属さない孤独。
どこにも繋がっていない孤独。
誰も助けてくれない。
広い世界の中で、いくつもの時代の中で、どんなときも独りだった。
こんな宇宙や地球や人間が偶然できるわけがない。だから神は信じている。
けれど神の信仰とは関係なく、俺の苦しみは続くし、この腐敗した世界も続く。
この世界が作り物で、人間が操り人形にすぎないとしても、だからなんなんだ。
俺は、世界は、すべては続いている、続いていく、終わる気配はない。
いつすべてが終わってもいい。
今日でも明日でも。
俺にだけ生きる意味が与えられなかった。
意味がないなら死んでいるのと同じ。
それでもデク人形は歩いていく。
テクテク、テクテク、デク人形。
どこにも答えはないというのに。
ツインレイという概念を知ってしまったら、もうツインレイを知らなかった自分には戻れない。ひたすら囚われる。ひたすら縛られる。ひたすら虜になる。
それはもう呪いだろう。
最初は希望の光だったが、うまくいかなければいかないほど、やっぱりツインレイに囚われる。あの人は間違いだったのか?なにがおかしいんだ。どこで躓いたんだ。なんで失敗したんだ。どうして。どうして。
これはもう呪いだろう。
知らなきゃよかった。こんな概念、こんな言葉、こんな世界、知らなきゃよかった。
ツインレイは、スピ界隈でも見解が分かれていて、ツインレイそのものをないとする人もいるし、ツインレイはあるけど恋愛・結婚ではないという人もいる。だいたいのツインレイ信者は恋愛・結婚に結びつけたいと考えている。俺もそうだが。そうでないのなら、なんのためにわざわざ男女でめぐり会うのか。人生を揺るがしてまで。
いろんな人の話を総合すると、運命的な出会いを果たしたため、相手との強い結びつきを感じる。だから恋愛や結婚を考える人が多い。恋愛とは関係なく、仕事などで共に活動していくこともある。人生のパートナーであり、結婚しなくても生涯に渡って唯一無二の存在。離れがたく分かちがたい、自分の片割れのような人。そんな感じ。
だだの恋愛感情で片付けることは簡単だが、俺のこの感情はどこにも持っていきようがない。
運命の人と再会できないことが、よりいっそう俺の孤独を深める。
こんなことなら出会わなきゃよかった。
新しい苦しみを生むなら、運命の人なんて出会わなきゃよかった。
神よ、俺はあんたの遊び道具じゃないんだ。
こんな生き地獄の世界ならば、生まれてくるべきではなかった。
苦しいことしかなかった。
悲しいことしかなかった。
こんなにも、こんなにも、こんなにも、切なくて淋しくて孤独で虚しい。
ああ、僕らはいったい……。
どこから、こんなとこに来たのか……。